波に漂う

浅~い知識で素朴な疑問や感想をツラツラと書いてます

誰かがこの町で 佐野広美著

 

 

登場人物がそれぞれに大小の古傷を持っていて、良くない事と知りながら、同調圧力や保身のために加担もしくは流されてしまった過去と、それによって科せられた代償が描かれています。

 

「良くない事」の程度は犯罪から見て見ぬふりまで。

「加担」の程度は積極的にから敢えて関わらないまで。

積極的に犯罪に加担する人たちが極端な行動に出てしまうお話を軸に、加担の程度がグラデーションとなっていて、読み手によって善悪の切り分けどころが変わってきそうです。

 

ふと自身を顧みたりしてしまう。

大きな声じゃ言えませんが、アタシにだって墓場まで持っていく話の一つや二つありますよ。でもさ、良くないことと認識しつつもやってしまった過去のない人なんているのかしらん?(誰も責めてないのに自己弁護)

 

さて、その極端な人々が、有り得な過ぎて突っ込みどころ満載の事件を起こすのですが、現実でもスッカリ異次元に入り込んで、価値観が明後日方向に行っちゃってる人々の事件って結構ありますしね。

 

主人公の真崎は、ブレーキのかけどころが大事と言います。

ま、そうね。あかんと思ったらブレーキ大事よね。

でも、スッとフェードアウトとか、放置からの忘却とか、現実は色々バリエーションあるし、必ずしも代償くらうわけでもない。

そーゆーパターンの方が今時な気がします。

 

なので、人物造形含め若干古めかしい印象の本でした。

iconz ガールズ部門 合格者決定

納得の結果。絶妙なラインナップ。

 

後だしジャンケンみたいになっちゃうけど、先週の予告見て「増員じゃね?」って思ってました。

だって、あそこから5人って選べない。

ANRIとRUANは当確だろうけど、後の3人非常に悩む。

HANAの歌声は絶対入って欲しい。でもダンススキルが厳しいのかな。

UWA、MINAはビジュアル的に外しがたいけど、UWAは声が独特だし、MINAは表情や動きに躍動感がちょっと足りないかも(いや、それがまた魅力でもあるんだけど)

MIRANO外すなんてことアル?ナクナイ?

順位的に厳しいかもだけど、RIAも残って欲しい。

 

うーん。うーん。決められん。

 

って思ってたら、その7人になった。

めちゃ納得。アタシでも7人ならその7人にする。

 

個人的にANRIは割とノーマークだったのに、one biteで釘付けになっちゃった。表情を作り過ぎず、すごくいい意味で過不足ないし、ダンスも形が綺麗。性格も大変好ましい。

RUANを3番目に発表したのは、絶対的エースにしないためかなぁって思うのは穿ち過ぎでしょうか?1人頑張りすぎないようにという配慮な気がする。

UNOのダンスのキレと優雅さはトップクラスだったと思うんだけど、今回は嵌らなかっただけ。いつかどこかから出てくるはず。と思う。

AYUNOは最初のインパクトが大きかった分、更なる驚きを見せられなかったかも。エンタメに限らず、何事も入り口はリスペクトと模倣だと思うんだけど、そこからの進化が必要なのかな。

 

7人のチリチョコとワンバイト熱烈配信希望です。

iconz ガールズ部門2mission 通過を予想する

今回20名から15名になるってことで、通過より脱落を予想した方が話が早いんだけど、正直誰が落ちるのかは全然わかりません(キッパリ)

なので、「この子は通過するでしょ」を予想したいと思います。

将来性とかスター性とか見抜く眼力は持ち合わせてないんですけどね。

ええ、単なる個人的な好みです。

 

まだオーディションさわりの頃、ひと際目を引いたのはAYUNO。

おいおい、13歳で既にすっかりクールビューティ出来上がっちゃてるやん。どゆこと?

その後頭角現してきたのがANON。ホント?ホントに13歳?最近の13歳って皆こんななの?

なんとなくだけど、新人発掘系のオーディションって「この(低)年齢でこの完成度」っちゅー驚きがアドバンテージになってるように感じてて、そんな中1missionでRUANが1位取ったのは立派。

ルックスで好きなタイプはRIA、UNO、RINO

歌声はHANA

 

男性部門と違って、グループ審査はするけどあくまでも個人戦。でもデビューは5人でってのが予想の難しいところです。

組み合わせの妙があるんだろうから、個人上位5名が組んだからって良いとはかぎらないんですよね、きっと。

 

ど素人の私がグループ作るなら、RUAN、RINO、ANON、SHU、あと一人悩ましい。

もう一組作らせてもらうなら、HANA、RIA、UNO、AYUNO、あと一人、う~ん。

 

予想が当たる予感は、全くございません。

 

 

 

100万回死んだねこ / 福井県立図書館

 

「なんとなくこんな感じのタイトルだったなぁ」という、ふんわりとした情報のみで図書館に本を借りに来る人々のうろ覚え集。

 

私も記憶力がだいぶアレなんでホントはあまり笑えないんですが、目次だけで涙流して笑いました。

 

図書館司書さんたちが、知識と推理力を動員して目的の本を探し出すのが素晴らしい。

正しいタイトルに添えられている、ほのぼのとした優しいユーモアも素敵です。

 

昨年家を新築した読書家の友人が膨大な蔵書のために書庫を作ったんですが、新築祝いにこの本添えてみました。

「書庫に加えてもらおうかと思って」って言ったら若干迷惑そうに

「変な本なら並べたくない」って言ってたけど、無事仲間に加えていただいたようです。

 

「ねじ曲がったクロマニョン」で笑ったあなた

さてはハルキストですね?

iCONZ 武道館

リルリーグの2トップの安定感が半端ない。

中村竜大くんは登場の時こそ若干緊張が見えたけど、その後のパフォーマンスは素晴らしいの一言。何ならランペ兄さん達より良かったかも。

他2組のコラボのボーカルが兄さん達とのユニゾンだったのに、リルリーグはガチソロだった(ように見える)あたり、ランペ兄さんが「任せて大丈夫じゃね?」って判断したのかと。

素晴らしかったのは2トップだけじゃないですよ。今回めちゃくちゃ目を引いたのが難波碧空くん。成長目覚ましくない?堂々としてるっちゅーか肝が据わってるっちゅーか。のびのびで軽やかでキレキレで。年齢詐称してね?ってくらい堂に入ってました。

リルはみんな本当に良かった。グランプリは納得です。

 

キッドマティックもよかったのよ。定点カメラで見たかったよ。合宿の中間発表の時は、結果聞くまでもなくキッドマティックが1位だろうって思ったよ。

ただ最終的なリルリーグの完成度の前では致し方なし。かなぁ。

 

クルーナーズは、他の組の子たちが何らかのステージ経験があるのに対して、場慣れしてない感じが出ちゃってたかな。グループの売りである歌唱も、緊張からなのか力を十分発揮できてなかったように感じました。

メンバーの人柄はみんなよくて、若いチームにはないほっこり感や包容力が好きだったけど、致し方なし。だよなぁ。

 

しかし

何でしょう、この喪失感

もう彼らのキレキレダンスが見れないのかい

寂しすぎる

 

いやいやいや

グランプリを逃したメンバーも逸材揃い。LDHがサクッと手放すとは思えない。

こぼれた場所にお宝は潜むんですぜ

敗者復活。ひとつよろしくおなしゃす

長い長い殺人 / 宮部みゆき

知らずに手に取ったけど、これ、宮部みゆきがデビューした年に、当初は試験的に書かれた作品なんですね。

ある殺人事件について、様々な立場の登場人物が持ち歩く財布視点で語られるという仕掛けで、刑事、少年、探偵、目撃者、死者、旧友、証人、部下、犯人の財布が登場します。

擬人化された財布には知力、聴力、視力があって、財布の見た目なりの性格もある。ただしカバンやポケットに入れられると何も見えなくなるし、遠くの声や音はよく聞こえません。つまり、財布が知ることのできる情報には制約があるんです。

 

なるほどね。

いい具合に情報隠して、徐々に真相を詳らかにしていくってことね。

 

ただ、正直その装置を巧く活用してるかと言われれば、う~んって感じ。それぞれの財布語りが有機的に繋がってるかというと、これもまた、この財布必要だった?ってのもあって消化不良気味。

そして、犯人が明かされたときの脱力感。

それじゃ「夢だったのかぁ」で何でもアリになっちゃうパターンと大差なくね?ってなりました。

 

近頃のミステリーは、伏線も回収もどんでん返しも趣向を凝らしたものが多くて(そこのみに心血注いだよね?ってのもあるけど)それに慣れちゃったのか、ひねりが無さ過ぎて肩透かしくらったような感じがしました。

ただ、ミステリーとしてはイマイチだったけど、それぞれの財布と持ち主の物語が短編集のようで、読み物としては面白かったです。

それもそのはず。最初は刑事の財布のみの短編だっだのに、評判良くて続けちゃったらしいので。

 

それで思い出したけど、湊かなえさんの「告白」もホントは最初の章のみの短編だったんじゃないかと感じたの、私だけ?